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豚の伝染病「PED」が全国に拡大 豚肉価格に影響のおそれ

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伝染病にかかった豚が大量死していて、豚肉の価格が値上がりする可能性がある。
純国産のブランド豚「やまと豚」を存分に味わえるしゃぶしゃぶが売りの、豚肉料理専門店「ア・ラ・カルトン」。
こちらの店では、消費増税だけではない心配事があった。
豚肉料理「ア・ラ・カルトン」の丁田和之店長は「4月から増税になりまして、お客様の足がにぶるかなってところに加えて、伝染病という追い打ちをかけるようになってしまった。今発見されてる地域からは、うちは仕入れてないですが...。今後広がっていくことを考えると、心配な点ではあります」と話した。
現時点で店の仕入れには影響は及んでいないというが、今、豚肉をめぐって、全国的に拡大し続けている問題が起きていた。
農場の豚などの間で広がる伝染病「PED(豚流行性下痢)」。
ウイルスが原因の伝染病で、感染すると主に餌を食べなくなったり、下痢を起こす。
ヒトに感染することはないが、子豚が感染すると、高い確率で死ぬという。
2013年10月、日本で7年ぶりとなる感染例が沖縄県で確認され、その後、九州全県から東北の青森県にまで拡大している。
2日、香川県でも感染が確認され、PEDの発生は全国の18県に及ぶ。
これまで、養豚農家などの豚18万頭余りが感染し、実に4万頭近くが死んでいるが、拡大した原因はわかっていない。
中でも、九州・鹿児島県が被害が大きくなっている。
養豚農家がよく使用するという幹線道路では、消毒液がまかれている。
鹿児島県では2013年12月以降、県内の135の農場でPEDの感染が確認され、およそ2万7,000頭の豚が死んだ。
鹿児島・鹿屋市の中西 茂市長は2月、「収束に向けて、さらに一段と高いレベルでの危機意識、防疫態勢の維持に努めていただくよう」と述べた。
集団感染した鹿屋市では、大規模な消毒作業が行われるなど、鹿児島県内の各自治体で、防疫態勢を強化する緊急対策がとられている。
一方、豚の伝染病の脅威は、関東にも及んでいる。
先月、県内では30年ぶりというPEDの発生が確認された千葉県。
千葉県の養豚業者は「豚同士とか、汚れたトラックとかは、考えられるんだけども、感染経路が何だか特定できていなくて、全然どれが本物(の経路)かわからないから、それがすごく怖いですね」と話した。
感染が確認されていない神奈川県の農家からも、不安の声が聞かれた。
神奈川県の養豚業者は「かなりの脅威を感じています。子豚は、6カ月後に出荷して売り上げということで、(収入が)農場に入ってくるんですけど、(感染した場合は)6カ月後の売り上げは、かなりの大打撃」と語った。
農林水産省では2日、都道府県の担当者らを集め、拡大防止策の徹底を呼びかけた。
農林水産省の消費・安全局動物衛生課の大倉達洋課長補佐は「衛生対策上、やはり不備があるんじゃないかということで、警鐘を鳴らしている。豚が死ねば当然、供給量が減っていくというのは当たり前のことですから、そうならないように取り組んでいただくということしかない」と話した。
今後、豚肉の流通量が減り、価格高騰などへの懸念の声も上がる中、豚肉料理「ア・ラ・カルトン」の丁田店長は「(流通量が)減ってきたら価格は自動的に上がると思うので、食材の確保というのが難しくなってくると思います。今後の動向を注意して、見守っていきたいと思います」と話した。


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